家族4人でさぎしまビレッジで、収穫体験しました。お父さん目線でレポートします。
車ごと船でさぎしまへ、島時間の始まり
須波港からフェリーに乗り込んだ瞬間、子どもたちは「車ごと船に乗れるなんてすごいね!」と興奮気味でした。瀬戸内海の穏やかな波を眺めながら進む船旅は、都会の喧騒から離れ、心が少しずつ軽くなるような気分。
車の窓を開けると、遠くから聞こえる鳥の声や海風のささやきが心地よく、町とは違う静けさを感じました。子どもたちは「海に車で乗れるって不思議だね!」と嬉しそうに笑顔を見せ、島が近づくにつれ、「どんなところなんだろう?」と期待が膨らんでいる様子でした。
15分ほどの船旅はあっという間に終わり、さぎしまビレッジに到着すると、迎えてくれた農家さんの温かい笑顔にホッとしました。島特有の穏やかな空気感と、どこか懐かしい雰囲気に包まれながら、これから始まるアスパラ刈り取り体験への期待が高まりました。
子どもたちと一緒に過ごすこの島時間が、どんな思い出になるのか楽しみで、家族みんなでワクワクしていました。
アスパラ刈り取り、自然と触れ合うひととき
農家さんに案内されて向かったビニールハウスは、外から見るよりもずっと広く、中に入ると一面に広がるアスパラの鮮やかな緑に驚きました。
子どもたちは「こんなにたくさんあるんだね!」と目を丸くし、農家のおじいちゃんが「この長さのものを切るんだよ」と丁寧に刈り取り方を教えてくれました。みんなで慎重な手つきでハサミを使い、初めての収穫作業に挑戦。切り口から水がじわっと出てくる様子を見て、「新鮮ってこういうことなんだね」と感動していました。
ハウス内は静けさと温かさに満ちており、外から聞こえる鳥の声がほんのり響いて、自然と調和した穏やかな時間が流れていました。子どもたちが真剣な表情で作業する姿を見ていると、普段の生活ではなかなか得られない自然との触れ合いが、彼らにとって特別な経験になっているのを感じました。
農家さんの優しい指導のおかげで、子どもたちもリラックスして楽しんでいる様子が伝わり、親としても嬉しくなりました。
収穫から袋詰め、農業と仕事を学ぶ
刈り取ったアスパラを選別し、袋詰めをお手伝いする作業では、農家さんからアスパラや仕事の話を聞くことができました。選別機では、アスパラをコンベアにのせると太さごとに振り分けします。子どもたちは、機械的な動きと選別方法に興味津々です。作業をしながらおじいちゃんに「アスパラは1日に10~20cmも伸びるんだよ」と教えてもらうと、子どもたちは「そんなに早く伸びるの?!」と驚きの声を上げていました。
また、ビニールハウス内には温度や湿度を管理する最新のシステムが導入されていることを教えてもらい、「こうやって大切に育てているんだね」と関心を持っていました。
袋詰めの作業は、子どもたちにとって初めての体験で、「これが出荷されてお店に並ぶんだね」と食べ物の流れを実感している様子でした。その場で味見させてもらったアスパラはみずみずしく、甘さが際立っていて、子どもたちは「今まで食べた中で一番おいしい!」と嬉しそうに笑顔を見せました。
こうした体験を通じて、普段何気なく食べている野菜がどのように育てられ、どれだけの手間がかかるのかを知ることで、自然の恵みと人の努力に感謝する気持ちが芽生えたようでした。
島での時間と家族の思い出
島での体験を終えた帰り道、子どもたちは「アスパラってすごいね」「農家のおじいちゃんたち、優しかったね」と楽しそうに話していました。
都会の生活ではなかなか感じられない静けさや自然の豊かさが、子どもたちにも新鮮だったようです。ふと耳をすますと、鳥の声が遠くから聞こえ、島で過ごした時間の余韻を感じることができました。
息子が「また来たいね」と言うと、娘も「次はうちのおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に!」と笑顔で答えていました。親としても、今回の体験を通じて子どもたちが自然や食べ物に関心を持つきっかけになったことが嬉しく感じました。
さぎしまビレッジで過ごした時間は、家族みんなにとって心が穏やかになるひとときであり、何気ない日常から少し離れることで、リフレッシュできる特別な場所となりました。アスパラ農園での体験は、控えめながらも心に残る素敵な思い出となり、また訪れたいと思えるやさしい時間がそこには流れていたように感じます。
アスパラ収穫体験