『さぎじまのたまちゃん』の物語

373.farmで今日も元気に働く、ちょっぴり恥ずかしがり屋のたまちゃんは、いつもにこにこ笑顔。包み込むようなやさしさで、場をなごませてくれる癒しの存在です。

がんばり屋で責任感の強いたまちゃんは、今では仲間からの信頼も厚い存在。 でも、そんな笑顔の陰には、ひとつの物語がありました。

長年連れ添った夫との別れは、
たまちゃんの心に大きな影を落としました。

毎日仏壇の前で過ごす日々。
食事も喉を通らず、元気をなくしていった時期。
そんなたまちゃんを心配して、いつも励まし、声をかけてくれたのが、
同じ佐木島で暮らす親友のふみちゃんでした。

新たな出会い、人生の転機

ある日、いつものようにたまちゃんを訪ねてきたふみちゃんが、 一枚のチラシを持ってきました。
『さぎしま楽園計画団員大募集』

「楽園計画ってなんかね?なんか、あやしいんじゃないんね?」
最初は半信半疑だった二人。
でも、チラシの裏面に書かれた
『高齢者が集い、いきいきと働き、生きがいを感じられる楽園』
という言葉に、次第に心が熱くなってきました。

「島まるごと楽園計画…なんかこれ、おもしろそうじゃない?一緒にやってみん?」
ふみちゃんの一言が、たまちゃんの”第二の人生”の始まりでした。

373.farmでの新しい毎日

今では、仲良しのふみちゃんと
「昨日はこんなことがあったんよ」
「今日の晩ごはんにアスパラのマリネを作ってみようと思うんじゃけど、どう思う?」
など、変わらない日常のおしゃべりを楽しむのが日課です。

人に喜んでもらうことが大好きなたまちゃん。

手作りのお菓子や料理の差し入れは、団員たちの間でも大人気です。
ひと仕事終えた後に、みんなで談笑しながらほっと一息つく時間は、
かけがえのない至福のひとときとなっています。

あすぱら373を使った新商品の企画会議では、
長年の料理経験を活かして様々なアイデアを提案。
「あっ!」と驚くような発想で、新しい価値を生み出しています。

想いを込めた『さぎじまのたまちゃん』レモン

商品名を決める会議では、
「ふみちゃんがええじゃろ」
「いやいや、とよちゃんがいいんじゃない?」
「いやいやいや、やっぱたまちゃんじゃろ!」
と、にぎやかな意見が飛び交いました。

最終的に決まった『さぎじまのたまちゃん』。
ころっと手にのるサイズで、
たまのように愛しくかわいらしい”珠玉”のレモンです。

パッケージには、「商品を手に取るお客様が笑顔になってほしい」
「たまちゃんのように、みんなから愛される商品になってほしい」
との願いを込めて、笑顔のたまちゃんをデザインしました。

佐木島の未来に向かって

373.farmは、佐木島の高齢者たちが自分たちの存在を認め合い、
生きがいを感じられる希望の場所として生まれました。

“農業で県内トップクラスを目指す”という目標に向かって、
団員たちは情熱を燃やし、団結力を高めてきました。
2022年に初めての定植を実施。
栽培を開始してから2年で、目標である10aあたり5tを大幅に上回り、
20aあたり10tの収穫量を達成しました。

たまちゃんたちの挑戦は、まだ始まったばかり。
新しい目標に向かって、今日も佐木島で笑顔の輪が広がっています。

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