教育貢献
373.farmが進める地方創成モデル「島まるごと楽園計画」は、日本の農業が直面している「農家の高齢化」や「担い手不足」、「耕作放棄地の増加」などの課題解決に寄与する取り組みでもあります。
私たちはこのチャレンジの一環として、多くの子どもたちに「農業を知る・体験する・発見する」場を提供し、佐木島の高齢者との交流を促進する活動を行っています。
このページでは、これまでに行ってきた具体的な取り組みをご紹介いたします。
1. 三原市立鷺浦小学校のみなさん、373.farmへようこそ!
2024年4月26日、佐木島にある三原市立鷺浦小学校の全校生徒25名が春の遠足として373.farmを訪れました。
遠足の目的は、
(1)佐木島を歩き、島の良さにふれるとともに、島への愛着心を育てる。
(2)地域を知り、地域の人との交流を深める。
(3)1年生を迎え、新しい縦割り班の交流を図り、お互いの良さを認め合う。
ということでした。
生徒たちは、町内会長の山根さんのスイカ農場を見学し、その後373.farmでアスパラの収穫を体験しました。収穫後には、団員考案のアスパラ棒もふるまわれ、楽しいひとときを過ごしました。
2. 広島大学附属三原小学校 教育研究
「 研究授業 × アンラーニング × 農業」
研究授業:「単元名 地域課題の解決を目指した佐木島のスマート農業」
学習の課題:小畠さんの「さぎしま楽園計画」の本当のねらいを探ろう
2024年7月5日(金)広島大学附属三原小学校の3年2組 原紺政雄先生による研究授業が行われました。この授業は、地域課題の解決を目指す、佐木島のスマート農業を題材とした学びの一環です。
生徒たちは、指導者が「小畠さん」という人にスポットを当てつつ「さぎしま楽園計画」の本当の狙いを探るという課題に取り組み、「小畠さん」が目指す未来像について自分なりに考えることを目標としました。
この授業は、従来の一斉授業を見直し、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための取り組みで、「アンラーニング」の概念が取り入れられているように感じました。
「アンラーニング」は、従来の知識や習慣を一旦忘れ、新しい視点で考え行動することを指します。先生は生徒に問いを投げかけ、自発的に考え、気づく機会を提供しました。
後日、指導者より、授業内容をお聞きする機会があり、生徒たちは、習慣化された思考にとらわれず、新たな視点で「さぎしま楽園計画」について考え、自分なりの答えを導き出してくれたと聞き、大変嬉しく思いました。
農業を通じて地域課題に向き合う力を育てる、このような学びが今後も生徒たちに続けて行って欲しいと思います。
以下には、実際の研究授業で使われた資料などを紹介いたします。
研究授業で使われた資料
生徒たちのノート



給食で「あすぱら373」登場!



授業の最後には、同校の給食で「あすぱら373」をベーコンやコーン、キャベツと一緒に炒めてソテーにして食べていただきました。
3年2組の生徒からは「小畠さん」へのお手紙が届きました



3. 三原市立第二中学校様へ出前授業
三原市立第二中学校様からのご依頼を受け、2024年8月30日(金)に予定していた373.farmでの農場見学および職場体験では、20名の生徒をお招きする予定でしたが、台風10号の接近により中止となってしまい、残念でした。
その後、担当教諭や校長先生とのお話を通じて、生徒の多くが「農業」に触れる機会が少ない中、今回の職場体験で農業に焦点を当てていただいたという事で形を変えて、「373.farmについて」出前授業と規格外製品を使った「商品開発」を依頼いたしました。
実際に生徒たちから出てきた「商品開発のアイデア」のプレゼン大会
生徒たちからは、その後、さまざまな商品開発のアイデアが提案されました。
じい・ばあが作業小屋でお弁当やおにぎりを食べながら、昔話や日常の会話を通じて企画会議が始まり、アスパラ棒やアスパラアイスが誕生したように、生徒たちの柔軟な発想も少しずつ形にしていく予定です。
また、今回の出前授業を通じて、生徒たちが家族や教員以外の大人とコミュニケーションを取る機会をえて、佐木島の人々やその魅力を感じ、佐木島を訪れてみたいと思ってもらえました。
農業という職業の魅力を伝えることができた意義深い出前授業となりました。
教育機関の皆様へ
お困りなら、私たちがお手伝いいたします!
小中学校の生徒が農業に触れる機会が少なくなっていることに対し、私たち373.farmでは積極的に学生を受け入れる準備を整えています。
私たちは農業体験を通じて、自然や食の大切さを学ぶ場や地域住民と触れ合う場を提供できることを嬉しく思います。受け入れ人数や時期については調整が必要ですが、学校のカリキュラムに合わせたプログラムを柔軟に調整することも可能ですので、ぜひご検討ください。
農業の現場を通じて、学生たちに貴重な学びの機会を提供する一助となれれば幸いです。